PSO2魔法戦士研究レポート。と、テキトーな日記。

魔法戦士が行く!

【PSO2小説】モニカにお仕置き

一話完結の短編です。

全年齢向け
バカ話

です。

作品タイトルで「お仕置き」などと謳っていますが、
作者には、スパンキングやSMのような性的嗜好はありません。
したがって、当然のことながら、
スパンキング、SM、陵辱、リョナ、調教
等の要素は一切ありません。

そっち方面の、一切の期待は捨ててください。
くどいようですが、全年齢一般向けのバカ話です。








モニカにお仕置き





 モニカを拉致するのは、存外に簡単だった。
 仕事帰りのモニカを尾行して、帰宅ルートをリサーチする。人通りの少ない道、時間帯をチェックし、拉致ポイントを決める。後は、車で近付いて道に迷った振りでもすればいい。
 どうもお嬢様育ちらしく、警戒心というものがあまり感じられなかった。道に迷ったと言う俺を心底心配し、俺が手元に広げた地図を親身に指差す姿に、思わず笑みがこぼれた。
 隙を見て、と言うか隙だらけだったわけだが、俺は半年間履き続けた靴下をモニカの口元に当てた。モニカが昏倒するまで、三秒とかからなかった。アークスとして鍛えたこの俺でも十秒ほどで意識を失い、三時間も目を覚まさなかった強力な靴下である。
 周囲に人目がないことを確認し、俺はモニカを後部座席に放り込む。マイルームに帰れば、この憎たらしい女へのお仕置きが始まる。俺は鼻歌交じりに自宅へのルートをセットし、自動操縦をオンにした。



 アイテムラボの職員をしているモニカと言えば、アークスの間でもちょっとした有名人だ。アイテムラボでは装備品のカスタマイズを請け負ってくれるわけだが、これが一筋縄ではいかない。改造にかかる費用や触媒は決して安くはなく、しかし、それだけの費用をかけても改造が上手く行くという保証はない。多額の費用と触媒を突っ込んで、手元に残るのは少しも性能の変化していない装備品、なんてことは日常茶飯事と言える。
 その度にこの女は涙目で頭を下げるのだが、それでアークス達の気が済むわけではない。払った費用も、絶対に返してくれない。失敗したのはお前の腕が悪いからだと抗議すれば、小難しい改造の仕組み等を並べ立てて煙に巻こうとする。あるいはそれがマニュアル対応なのかもしれないが、随分と客の神経を逆なでする接客マニュアルもあったものだと逆に感心する。
 それでもしつこくごねると、店の奥から上級職員のドゥドゥが出てくる。奴は決まって、最後にはこう言う。

「素晴らしく運がないな、君は」

 腹立たしいが、どういうわけかこれには逆らえない。あの声を聞くと、従うしかないような気になってくる。野郎、実は絶対令でも使えるんじゃないのか。



 マイルームに戻り、モニカを寝室のベッドに転がす。よく眠っている。童顔のためか、幼い少女のようにも見える。既に用意してあった手錠で、モニカの手足をベッドの四隅に繋ぎ止めた。アークス向けにアクセサリとして売られているものだが、強度は既に確認済みだ。装飾用とは言え、モニカのような小柄な女の細腕でどうこうなるものでもない。
 モニカが目を覚ますまでは、まだ時間があるだろう。仕置きの準備をしなければならない。俺はキッチンへ向かった。

「え……え……何、これ?」
「お目覚めのようだな」
 俺は腕を組んで、モニカを睨み付ける。藤色のナビゲータースーツのまま、両手はバンザイ。両足もみっともなくベッドの角へと伸びている。スカート丈が短いため、少し身を屈めれば下着を拝むこともできるだろう。
 モニカはキョロキョロと頭を巡らす。何か違和感があると思ったら、帽子を被っていないからか。
「なんで、私、こんな。あなたは……」
 ハッキリとした不安の色が顔に浮かぶ。こんな状況だ。どんなに鈍い女でも危機感くらいは感じるだろう。
「モニカさんよお……俺はもう、ぶち切れたぜ」
 こめかみがピクピクしているのが自分でもわかる。こいつの声を聞いたことで、忌まわしい記憶が甦ってしまう。
「も、もしかして……ラボの、お客さん……ですか?」
 こんな女でも、罪悪感くらいは持っているのか。察しは良いようだった。
「20%や30%が失敗するっていうのなら、まあわからんでもない。50%でも、諦めが付かないでもない。でもなあ……」
 びくりとモニカの方が震える。
「その50%が六回も連続で失敗したら、さすがに泣きたくなるぞ?(実話)」
 いかん。思い出したらまた泣きたくなってきた。これから思い切り仕返ししようって側が泣いてどうする。
「そ、それは、その……す、凄く珍しいですよね! 何かイイことあるかもしれませんよっ! あは、あはは」
 ご機嫌でも取ろうとしているのか。しかし、明らかに方向を間違えている。
「お前だけは、絶対に許せん。いいや絶対に許さない」
「いや、その、あの、多分、私、たくさん謝ったと思うんですけど」
「多分? そうだよなあ。俺の顔も覚えてないもんなあ。お前にとってはその程度のことでしかないんだろうなあ。でも、俺にとってはな……俺にとっては」
 ダメだ。涙が止まらなくなってきた。畜生、こんな奴の前で。
「何て言ったらいいか……。本当に、ごめんなさい」
 もう俺を見てはいない。だが俺は、このメス豚から視線を外せない。
「あの、私の鞄の中にハンカチが入ってますけど……使います?」
「うるさい。自分の心配でもしてろ」
 俺は目元をごしごしこする。恥ずかしいったらない。
「わ、私、これからどうなっちゃうんでしょう……?」
「お仕置きだな」
 モニカの顔から血の気が……あれ?
 青くなって縮み上がる展開のはず、だよな、これ。
「な、何をするつもりなんですか?」
「……聞きたいか?」
「あ、ちょ、ちょっと待って!」
 顔をぶんぶんと振って、強く目を閉じる。真っ青になってガタガタ震える姿を見たかったんだが……どうも様子がおかしい。青くなると言うか、むしろ赤くなってないか? 不安や緊張で頬を上気させる奴もいるのかもしれないが。
「わかってます。きっと、すんごいひどいことをするんですよね? エロ同人みたいに! エロ同人みたいに!」
 こちらに振り返ったモニカの瞳には、明らかに輝いていた。
「まず、力任せに服を破いて、泣き叫んで嫌がる私のこの豊満な胸をブラの上から荒々しく揉みしだいて。力一杯抵抗するけど、手足は手錠で繋がれていて、虚しいだけ。大声で助けを呼んでもこの部屋は防音完備で決して音は外に漏れなくて」
 いや、そこまで完備してない。
「『ふっふっふ。助けを呼んでも無駄だぜ』『いやっ、やめて!』『くくく。もっと泣け。叫べ』『あっ、ダメっ』いよいよブラジャーが取り外され、大きいけど綺麗なお椀型をした乳房が露に。男は獣欲を隠そうともせず、ピンク色の乳首にむしゃぶりつく! 『あっ、ああん!』『んー、そうか。お前はこれが好きなのか』『そ、そんなんじゃ』『口ではそんなことを言っているが、身体は正直だよなあ、この淫乱が』『わ、私は、そんなこと、ひんっ』『くっくっく。こんなに感じてるじゃないか』『かっ、感じてなんかっ』『ホントかなあ? でも、ほら、下の方はこんなに濡れてるぜ』『く、悔しい。こんな奴に。でも、抵抗できない……』それなんてクリムゾン!」
「待て待て待てーッ!」
「はい?」
「ちょっと待とうよ。落ち着け。いや落ち着け」
「私は落ち着いてますよ?」
「なんで拉致られてるお前が落ち着いてるんだよ!」
「はっ! それもそうですね。いやあっ、やめて、ひどいことしないでえっ!」
 我に返ったように、おもむろにじたばたし始める。しかし、今となっては少しも嫌がっているように見えない。目も爛々と輝いてるし。

 弱った。
 まさかモニカがこんな、妄想暴走ドM女だったとは思わなかった。完全に予想外だ。お嬢さま育ちだと思って油断した。
 実際、レイプするという考えがないでもなかった。しかし、女性経験に乏しく、年齢=童貞歴の俺にレイプはハードルが高すぎる。今となっては、仮にレイプしたとしても、こいつを喜ばせるだけだということがわかってしまった。喜ばせたら、お仕置きにならん。かなり先行きが不安になってきたが、当初の予定通りに計画を進めるしかない。しかし、ドMのモニカにどこまで通じるだろうか。

 意を決し、俺はポケットからポスターカラーを取り出した。モニカの目が期待に輝く。
「そ、そのポスカで、一体何を。あ、ダメ、言わないでください。わかってますから」
 なんかもう、まともに受け答えする気になれない。
「でも……もう少し太い方が」
「だああああああーっ!」
 頬が熱くなってくる。くっ、下ネタになってしまうと、童貞の俺は圧倒的に不利だ。なんとか黙らせなくては。何かないか、何か。
 ふと、部屋の端にクラフトテープが見えた。ダンボールの滑りを良くするために買ったやつだ。あれをダンボールの底面に満遍なく張って、尻に敷いて土手で滑って遊ぶのだ。近所のガキ共がクラフトテープも使わずに遊んでいたから、教えてやろうと思って作ったんだっけ。コレが大ウケだったんだよな。若くて綺麗なママさん連中にも喜ばれて。ああ、一人飛び切りの未亡人がいたな。つーか、んなことは今はどうでもいい。
 クラフトテープを手に、モニカに向き直る。
「あ、猿轡の方がいいと思います。舌噛まないし、微妙に声が出せるし……あ痛っ」
 俺はクラフトテープを投げ捨てた。モニカの腹に向けて、思い切り。
「あん……今の、ちょっと良かったかも」
 俺はこの変態の口を塞ぐことを諦めた。どの道、計画の最終段階で口は開かせないとならない。二度手間だ。
 モニカは、やはり頬を上気させたまま、口元を緩ませて俺をじっと見つめている。エサを待つ犬みたいだ。
 なんでこんなことに。どうしてこうなった。どこに間違いがあった?
 が、今更後には引けない。半年間、靴下を温めながら考えに考え抜いたお仕置きで、コイツをぎゃふんと言わせなければ。
 震える手に力を込めて、ポスカをキャップから抜き放つ。一瞬モニカの顔に疑問符が浮かんだ。コイツにとってポスターカラーの使い道は、一つしかないんだろう。いや、キャップを外して使うのが普通の使い方なんだからな?
 マウントポジションを取る。瞬間、艶っぽい声が聞こえた。モニカの高鳴る胸の鼓動が股間を通じて伝わってくるようだった。
 左手で、モニカの前髪をかき上げ額を露出させる。そのまま強く前髪を握り締めて頭部を固定。ポスカを額に近づける。
「左カーブ右カーブ♪」
 できるだけ楽しそうに俺は歌う。
 モニカの目つきが変わった。俺が彼女の想定を大きく外れた行動を取っているだろうことが窺えた。
「え、ちょ、その歌は。まさか、そんな。やっ、やめて。やめてくださいっ!」
 その声に、艶も湿り気も期待もなかった。変態ドM女が、嫌がっている。
 俺は勢いづいて、更に歌いながらモニカの額にアートを続ける。
「真ん中通ってストライク~♪」
「ちょ、ま、なんてことをするんですか! やめて、やめてください!」
 そう、これだ。俺が望んでいたのはこれなんだ。
「応援団がエッサエッサ~♪」
「いやああああああっ!」

 俺は、完成したアートをデジ・イチで収めた。前髪はゴム紐で縛ってある。ちょうど、子連れ狼の大五郎みたいな髪型になっていた。
「うっ、うっ……こんなの、ひどい……」
 ガチで泣いている。胸がすく思いがした。
 用意しておいた台詞を、ここぞとばかりに言い放ってやる。
「いいか。もし誰かに俺のこと、今日のことをばらそうものなら、この写真を無修正で全アークスシップにばらまくからな?」
「うっ、うぇっ……もうお嫁に行けない。ひどいよう……」
「いいや慈悲深いぜ。前髪を下ろせば隠れるんだからな」
 と言うか、この変態、まともに嫁に行くつもりだったのか。こいつの夫になる奴に、同情を禁じえない。
「もう、気が済みましたよね……? 私、帰りたいです……」
「何を言っているんだ? 今のはただの口封じで、本番はこれからだぜ?」
「えっ」
 「本番」という言葉にドMの性が反応したのか、モニカの顔に喜色が広がる。
「れ、レイプですかっ? それとも、腹パン? お尻叩きっ?」
 欲望がダダ漏れだ。もちろん、コイツを喜ばせるような真似をしてやる気は一切ない。
 俺はモニカの髪に触れた。サラサラで、よく手入れの行き届いた栗色のロングヘア。不覚にも、触れることに心地良さを覚えてしまう。
「あん……もっと、乱暴に……」
 だが、やはりこの女は変態だった。
 俺はベッドから降りて、膝を付く。髪に思い切り顔を近づけて、右手で一本だけつまみ出す。同じことを左手でもする。
 モニカは、まだ俺が何をするつもりなのか気付いていない。少しだけ、不安の色が浮かんだ。
「何をしているんですか?」
 俺は答えない。首をこちらに向けてくるが、俺はモニカの目の届かない位置で作業をしている。
「いや、ちょっと、ホントに、何やってるんですか!」
 もちろん答えない。俺が言わない限り、モニカは自分が何をされているのか決して知ることはできない。何しろ、髪の毛には神経が通っていないからな。
 何をされているかわからないというのは、恐ろしいものだ。そこまでわかっていてやっている。
「やめて……くださいっ」
 何をされているのかわからない。しかし、確実に何かをされている。その恐怖が、モニカを追い詰め、そして「やめて」という言葉を引き出した。ここまで追い込めれば、そろそろばらしてもいいだろう。
「結んでいる」
「は?」
「結んでるんだよ、お前の髪を」
 だが、モニカは理解していない様子だ。
「髪の毛を一本ずつな、近くの髪の毛に結び付けてるんだよ。がっちりと」
「っげええええええ!」
 らしからぬ叫び声が漏れた。本気で嫌がっている。そうだ。そうでなければお仕置きにならない。
「いやあああっ! 櫛が通らなくなっちゃう! やめて! 本気でやめてくださいいいいいい!」
「だが、断る」
「オニーッ! ごめんなさい! ホントにもう許してえええええ!」

 とは言え、さすがに全ての髪を結ぶのは無理だ。ひとしきりモニカが泣き喚いたのに気を良くした俺は、手を止めることにした。
「少しは思い知ったか。俺の、アークス達の怒りと悲しみを」
「うう……思い知りました。だから、お願いだから髪の毛を元に戻してください……」
 どんでもないことを言う。結ぶのも物凄い面倒なんだ。それを戻すのは、もっと面倒くさい。
「冗談じゃない」
「そんな。ひどい」
「いいや慈悲深いぜ。髪の毛の先を五センチも切れば大丈夫なようにしてあるから」
「髪は女の命って言葉、聞いたことないですか?」
「もっと根元で結んでやれば良かったか」
「ごめんなさい」
 あのド変態が、随分しおらしくなったものだ。泣き叫んだためか、鼻が赤らんで、目も真っ赤だ。白い頬に、きらりと光る涙の跡があった。
 綺麗だな、と思う。こうしてしおらしくしていれば、あどけなさを残す童顔も、愛らしいとさえ言えるだろう。
 だが、この女はモニカである。数多のアークスに絶望を振りまく魔王。そして、一皮向けば極めつけの変態だ。仕置きの手を緩めてはならない。
 俺は、最後の仕置きの準備に取り掛かることにした。

「私、もう帰りたい……」
 疲れ果てたモニカが、誰にともなく呟く。少しだけ、本当に少しだけ、胸がちくりとした。
 だからだろうか。
「……すまなかったな」
 そんな言葉が自然と口を吐いて出た。もちろん、俺がそんな気分になっていなくとも、計画上はこう言うことにしていたのだが。
 モニカがこちらを振り返る。俺は両手に持っていたものを、ベッド脇のテーブルに置いた。
 土鍋である。
「お仕置きは終わりだ。腹、減ったろ? これ食ってから、帰りな」
 蓋を取ると、真っ白な湯気が視界を遮る。土鍋の中は、熱々のおでんだ。
「いい匂い……」
 途端、モニカの腹が鳴る。思わず吹き出してしまった。
「身体は正直だな」
 ぽっと、モニカの頬が染まるのがわかった。
「……もっと別のシチュエーションで、その台詞は聞きたかったです」
 俺は箸で熱々のはんぺんをつまんで、モニカの口元に近づける。
「はい、あーんして」
 自分で言ってて吹きそうになったが、言わずにはいられなかった。
「あ、いや、手錠を外してくれれば自分で食べますから」
「いいからいいから」
「でも、その、なんだか恥ずかしいし」
 少しだけ唇を尖らせて、俺から視線を外す仕草が可愛らしい。
 俺は満面に笑みを浮かべてはんぺんを近づける。
「いいからいいから。たくさんひどいことをしたから、そのお詫びだよ」
「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて。あーん」
 照れながら、モニカは小さな薔薇色の口唇を開いた。
「はい、あーん!」
 俺は容赦なく、熱々の、それはもう熱々のはんぺんを押し込む。
「あっ、あづっ! はひゃっ、ひゃっ!」
「よーし、次はがんもどきだぞー?」
「ちょ、むぐむぐ、んぐっ。はあ、はあ。も、もう少し、ふーふーしてからだと嬉しいんですけど」
 俺は笑顔のまま、がんもどきを運ぶ。
「何を言ってるんだ。おでんは熱々を食べるのが一番美味いんだぞ?」
「そ、そうかもしれませんけど、熱すぎて食べられないって言うか」
「んー? 好き嫌いを言う子は、お仕置きだぞー?」
「……ひっ! あ、は、はい、食べます食べますう!」
 「お仕置き」という言葉にかなり反応している。よほど堪えたと見える。
「いい子だ。よーし、あーん」
「あ、あーん……はちっ、はふっ、はひゃうっ、ひゃっ、ふっ」
「いい食べっぷりだなあ。腕によりをかけて作った甲斐があったよ」
 言いながら、昆布を取る。
「美味しいかい?」
「は、はひっ! ほ、ほいひいでふっ!」
「そうかそうか。じゃあ、たくさん食べて帰ろうねー?」
「むぐもぐっ、はあっ、はあっ。あの、その、もうお腹一杯で」
「たくさん食べないと、大きくなれないぞー?」
「え、いや、もう充分大きいですから」
「何が?」
「おっぱい? あぢっ、あぢぢっ!」
 さて、次は何を食べさせてやろうか。



 モニカのアパートの前で、車を止める。助手席のドアが開き、パタパタパタという足音が、閑静な住宅街に響いた。モニカが身を屈めて、運転席を覗き込んでいる。パワーウィンドウのスイッチを入れると、静かに窓が下がる。
「あの……」
 俯き加減で俺を見つめる瞳は、恥じらいのある上目遣いだった。
「おでんは、本当に美味しかったです。また、食べたいかな……あ、でも、熱すぎるのはイヤですけど」
 モニカが顔を上げると、正面から目が合った。薄暗がりの中でも、細めた目と白い歯、桜色の頬は輝くようだった。
「それから」
 モニカの顔が、ずいと近付く。暖かくて甘い香のする吐息が、耳をくすぐった。
「次は、手錠じゃなくて、荒縄で。ね?」
 やはり、モニカは変態だった。





 結局の所、今日も俺はおでんを作っている。それはもう、飛び切りに美味いやつだ。おでんを美味しそうに頬張るモニカの笑顔が脳裏に浮かぶ。
 玄関のチャイムが鳴った。俺は火を止め、玄関へ走る。
 向かう途中で、寝室のベッドと、その上に置かれた荒縄が目に入った。
 俺はもう二度と彼女に「お仕置き」することはできないのだと、その時気付いた。


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2014-05-28 : ファンタシースターオンライン2 : オンラインゲーム : PSO2小説 : コメント : 4 :
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ぶっちゃけ50%なんかで強化に出す方が悪いと思う←
2014-07-27 00:56 : 蒼月 URL : 編集
そうですね。
2014-07-28 20:00 : 刃渡まつり@PSO2 URL : 編集
No title
「素晴らしく運が悪いな...」のとこすごい笑いましたw
2014-10-07 15:13 : 新参者 URL : 編集
Re: No title
いらっしゃいませ。
コメントありがとうございます。

ほんの少しでも楽しんでいただける部分があったのなら、作者としてこれに勝る喜びはありません。

ありがとうございました。
2014-10-11 15:31 : 刃渡まつり@作者 URL : 編集
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お知らせ & 独り言

貴方はもう、
独りなんかじゃない。
魔法戦士のたまり場
素敵な仲間が、
貴方を待っているよ。

学ラン、詰襟、ヒャッハー!


今のお気に入り。


せっかくのドゥドゥ弱体なので、ダガーとTマシ新調した上にスキル振り直してツインガンダガー完全リニューアルした。リミブレチェインから何をやるか考え中。暫定でシンフォ→ワルツ→ノクターン。どこまでチェインが乗ってるかはわからん。
尚、ダガーはサイカ・ヒョウリを使用。固有のメギバのおかげでガルミラなしでも空中回復できるぜヒャッハー!
あと、ツインガンダガーはやっぱりかっこよくて楽しいです。


どうもアイテムパックが窮屈だなと思って、ちょっと内訳を確認してみた。

武器:13
ユニット:3
リング:2
コス:38(パーツ含む)
武器迷彩:13
ギャザ消耗品:4
雑貨(ムーンその他):9
合計:82/150

所持品の半分以上がオシャレ用品(コス+迷彩)であると判明。最大値の150から比較しても、3分の1がオシャレ用品。だって、女の子だもんっ!(ぶりっ子訓練中)
地味に武器の多さも見逃せないが、これくらいはアークスの嗜みとしては普通だよね。


やっとBrのクラスキューブ終わったー! 次はBoだぜ。武器も新調したし、久しぶりだから少し楽しみなのです。


健康って大事だなって、ホント思う。身体壊したら何にもできないからね。この身体さえ回復してくれれば、ブログの再開だってできるのに。


引退宣言みたいな感じの記事書いてますが、ゲームは細々と続けてます。
しかし、ツイッター封印しただけでもブログ書きたい気分が急上昇するね。いや、元々やる気だけは充分あったのよ。ホント、時間と体力の問題だけ。


ドゥドゥが弱ってたから、新しいブーツとDB買って叩いた。
無心の型がウチの子のプレイスタイルにハマりすぎてて笑うしかない。
リンドクレイの第二潜在とかが無心になったら、ガチで悩むレベル。


リンクページに友の会メンバーnanabachさんのブログを追加しました。

現在、試験的にコメント承認制を解除しています。
ついでに、左側のプラグインエリアに「最新コメント」を追加しました。

リンクページ新設。
それに伴い、グローバルナビゲーションに「リンク」を追加。

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こういうタイトル画像、やってみたかったんだよね。

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「魔法戦士と弟子S」第三回
の製作に入りました。
ということを、更新停滞の言い訳にしてみる。
まあ、誰も待ってないけど。

新コンテンツ
「魔法戦士と弟子S」
始めました。
会話文形式の日記になっています。

新しいコンテンツの準備中につき
更新が停滞しております。
ちなみに、予定している新コンテンツは 役に立つものではありません。

「おすすめ記事」
を設置してみたよ。
下↓にあります。

「法撃付き武器一覧」
を更新しました。

ちょっとずつ進めてちょっとずつ更新する予定だった
「ダルスソレイド強化計画」
が完了してしまったので更新。

「ダルスソレイド強化計画」
を、
進行状況に合わせて更新中。

PSO2小説
「モニカにお仕置き」
を掲載。
私の笑いのセンスは
少しズレている、ということを
久々に思い出した。

.
.

ゆっくりしていってね。

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